
In Focus Martin Margiela / HERMÈS


この仕事に就き、触れる洋服の幅が広がってから、
改めて見返したくなったブランドがある。
Martin MargielaとHERMÈSである。
一方は、既存の価値観やファッションの常識そのものに
問いを投げかけ続けたデザイナーズ。
もう一方は、1837年に馬具工房として創業し、
職人技術と素材への探究を積み重ねてきたメゾン。
出発点はまるで異なる。
「服とは何か」を問い続けた存在。
「良いものをどう作るか」を問い続けた存在。
安易にカテゴライズできるブランドではない。
しかしどちらにも共通して、
流行を追いかけるのではなく、
時間に耐えうるものを作ろうとする姿勢があったように思う。
使い込まれることで完成していくこと。
着る人の人生の中で価値を深めていくこと。
そうしたこだわりには、
異なる場所から出発した二つのブランドでありながら、
どこか共鳴するものがあるように感じている。
非常に曖昧かつ主観的な感覚であるが、
その感覚こそが我々を惹きつけ続けている理由なのかもしれない。
1997年、Martin MargielaはHERMÈSのウィメンズウェアの
アーティスティックディレクターに就任する。
当時、その人選は大きな驚きをもって人々に受け止められた。
既成概念を覆し続けてきたデザイナーと、
長い歴史を持つフランスのメゾン。
相反するようにも見えた両者であったが、
そこで生み出されたのは常に実用的で、
とてもリアルな、ワードローブのための洋服であった。
何かを主張するために洋服を生み出すというより、
純粋に洋服そのもののあり方を問い続ける。
その姿勢は現在の視点から見てもなお色褪せることがなく、
むしろ時代が追いついたようにさえ感じる。
今回の企画展では、
Martin Margielaの作品群、HERMÈSのプロダクト、
そして両者が交差した時代のアイテムも並ぶ。
服の価値が消費の速度とともに語られることも多い時代。
今こそ、時間をかけて磨かれた思想や技術、
そしてその先にあるプロダクトそのものに、
改めて目を向ける必要があるのではないだろうか。
なぜ今なおこれらの洋服が人を惹きつけ続けるのか。
今回の企画展が、その理由をそれぞれに感じ取る機会になれば
この上なく嬉しく思う。

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6月後半の2週間、CETTEN京都店では
「In Focus Martin Margiela / HERMÈS」と題し、
同2ブランドに注目した企画展示販売を行います。
期間内は店内一帯をこれらのブランドを中心とする
全く新たな並びに一新し、
特別なラインナップで皆さまをお迎えいたします。
厳選した洋服たちをお試しいただきながら、
今一度その魅力を意識的に楽しんでいただくための
特別な入荷週間です。
是非、この機会にお立ち寄りの上、
お楽しみくださいませ。
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Schedule
First drop
6/20 in store
6/21 20:00~ online store
Second drop
6/26 in store
6/27 20:00~ online store
※入荷予定は予期せず変更となる場合がございます。
ご不明な点などございましたら京都店インスタグラムにてお気軽にお申し付けください。

